2005年7月29日金曜日

新聞折込代理業者

弊社は新聞折込代理業者でもあります。印刷屋とは別のもう一つの顔です。
もちろん千葉県折込組合の会員です。

新聞折込代理業とはどういう仕事なのかいうと、新聞に折り込まれているチラシの手配をする仕事です。
新聞販売店は、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、東京新聞、日経新聞など各新聞社ごとにお店を構えていますし、それが地域ごとにいくつもあり、それぞれ担当の受け持ち区域も違います。そして扱い部数も毎月変わります。
お客様で作られたチラシを、それぞれに販売店に持ち込まれても構わないのですが、どこにどの販売店があるのか、また何枚持っていけば良いのは分からないですよね。

これを一手に受けて、しかも場合によっては割引もあるので、直接持ち込むよりも安くなったりするんです。自分で持ち込むよりも人に頼む方が安いなんて不思議ですけど、そういう仕事なんです。

千葉県内はもちろん、都内や埼玉県、茨城県なども承ります。
千葉県内は折込希望の日より2日前(日曜・祝日は除いて数えます)までに、印刷物と折込先の決定がなされていれば折込可能です。(休刊日には折り込みできません)

弊社は印刷屋でもあるので、印刷から任せて頂けるのであれば、日程に合わせて効率的に予定を組めますし、もちろん印刷物を納入する必要もありません。(紙って結構重いですから)

もちろんご自分で手書きとかプリンターで印刷されたものでも折り込み可能です。
そういう場合はお気軽に一度お問い合わせください。

2005年7月1日金曜日

ふみくら

四街道を中心に活動している「さーくる・ふみくら」さんの本を作っています。

会員の作品(エッセイや詩や俳句等いろいろ)を掲載していて、だいたい年に1回発行しています。

写真に写っている5冊は、右のオレンジのものから10号、11号、12号、13号、14号となっています。
10号は1999年の発行で19作品と解説が1、付録に1号からの『ふみくら』掲載作品リストが載っていて、全104ページです。
11号は翌2000年の発行、13作品、全60ページ。
12号は1年あいて2002年発行、11作品、61ページ。
13号は2004年発行、13作品、76ページ。
14号は今年2005年の発行、14作品、85ページ。

せっかくなので、少し偉そうな感じになってしまいますが、1作品を選んで感想を書きたいと思います。
色々悩みましたが、14号に収録されている松田育子さんの『星の流れる夜』にしました。この作品が一番好きだったかです。
冒頭から40年以上前の作者の子供時代の話しが出てきて、それがとにかく美しい。紀伊半島南端の潮岬での思い出話しですが、それがとても素敵です。海が舞台だからか、光あふれる夏だからか、登場するトンボやイソギンチャクの生命力を感じるのか、憧憬のようなものすら感じます。
『ふみくら』のメンバーは私より年輩の方が多いので、そういう私が知らない時代の古き良き風景を記してくれるものはとても有り難い。昔がどんなだったのか、映画等で見かけることはあっても、あくまで作り物。いや、映像ではなく文章しかないからこそ、作り物か本物かを越えた想像の世界で素晴らしく組み立てられるのだと思います。この『星の流れる夜』もどのような夜空だったのかは想像することしかできないのに、まるで見えているような気になります。多分、自分で勝手に脚色して、実際以上に素晴らしい風景になってしまっているのだと思うけれど、文章にはそのような力があって、それが感動とか憧憬につながっていくのだと思いました。
何度も何度も読み返し、そのたびに高揚感がある私には魅力的な作品なのです。