「『ふくし四街道』『てと手』」でちょっと書きましたが、印刷屋には得意・不得意があります。印刷機との相性と言い換えても良いかもしれません。
今回は、弊社にある一番大きな主力の印刷機についてお話しします。
まず2色印刷と発行部数(3万枚弱)についてです。
弊社の印刷機は2色印刷機なので、一番得意なのは2色印刷で、その他、1色印刷、カラー印刷も得意です。ただし、カラー印刷の場合は印刷機に2度通さないといけないため、あまり印刷部数が多いと割高になってしまいます。だいたい5万枚くらいが境目でしょうか。
A判であることについては、
これも印刷機がA判であるからです。印刷できる最大の大きさがA2なので、例えばA4サイズなら4面同時に印刷出来ます。これがB4になると同時に2面しか印刷出来ないので時間的にも費用的にも倍かかってしまう計算になります。
更に、『ふくし四街道』は8ページですが、1ページ毎に印刷するのではなく、やはりA2で印刷します。すると、A2の表裏で8面、つまり8ページが一度に刷れるわけです。そのA2を四ツ折りにして余分なところを断裁するとちょうど良く完成するように配置した上で印刷するのです。
一方、『てと手』は4ページですが、こちらは右半分と左半分でちょうど良くなるように配置して印刷します。すると、A2を1枚印刷するたびに完成品2部が出来ることになります。3万部発行する場合は15000枚印刷する計算になります。
以上から、『ふくし四街道』でなくても、2色印刷でA4の8ページで3000枚~3万枚くらいの印刷物が一番相性が良いということになります。
4ページだったら6000枚~5万枚くらい、A4のチラシ等の場合は15000枚~10万枚くらいということになります。
これは他のパターンでは出来ないという意味ではありません。「最も安く早く出来る」という意味です。結局仕事の内容は様々なので、実際はその都度お見積りをしていますが。
最後に新聞折込を行うという点について。
これは弊社が新聞折込業者でもあるからで、これが一番分かりやすいです。
通常は印刷終了後に新聞折込を行う場合は、新聞折込業者の出番になります。
しかし弊社で印刷し新聞折込まで行うので、一石二鳥というか、早く安く出来る訳です。新聞折込業者へ持ち込んだり引き取りに来てもらう必要がありません。それより何より安く出来ます。
例えば印刷で10の利益を見込み、新聞折込でも10の利益を計上すれば、それぞれの会社が10の利益となります。しかし弊社の場合は、例えば印刷で6の利益、新聞折込で6の利益でも、合計12の利益が得られることになります。それでいながら合計額はずっと少なくなることになります。
『ふくし四街道』や『てと手』と弊社の相性の良さはたんなる偶然ですが、しかし偶然にしてはあまりにピッタリとハマったことに今更ながら驚きです。
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