今回の入札は負けてしまいました。過去にも勝ったり負けたり、時には失格になった(数字の頭に「¥」マークをつけ忘れた。入札のルールは厳密で厳しいのです)りもしたことがありますが・・・。
ただ、入札には思うこともあります。
業者間で競わせて、出来るだけ予算を圧縮すべく入札を行う意図はよく分かります。税金の無駄遣いはいけませんので。
しかし、入札は「取った者勝ち」。つまり、入札で勝ってしまえば、後の仕事ぶりは問われません。
よその会社の仕事をとやかく言うつもりはありませんが、今まで気をつけていた細かな注意点は簡単にスルーされていて「これでいいんだ?」と言いたくなることもしばしば。
いや実際、それで良いのだから問題はないのですが、少しでも良いものを作ろうとする意識は感じられないものになっていくように思います。議会事務局としては内容で勝負ということかもしれませんが、印刷屋としては少しでも見やすく綺麗に、と思いたいものです。
これは簡単に言えば、「安くさえして、表面上分からなければ手抜き工事でも構わない」と言われているような気になってしまいます。
不況下で、遊んでいるよりはマシのような感覚で仕事を取るのはどうかなと思いますが、そこについては問われないし、判断のしようもない・・・。
年々下がる入札額に、我が社も対応してはいるものの、利益があまりに少なくなると、大事な広報を任されているのに、「やっつけ仕事」のようなレベルになってしまう可能性もあります。
自分が携わる場合はそんなことはないように誠意を込めて対応したいと思っていますが、出来上がりを見ているとそうでもないように見えます。
入札方法もインターネット上で出来るようになり便利になったように見えますが、何億もする土木工事と違って少額のものについては、電子入札に参加するための機械一式を導入するだけでも結構な費用がかかってしまい、我々中小企業には高いハードルになってしまいます。必然的に、あちこちの自治体で電子入札を行っている大きな会社だけが残るという順序になるのだろうと思います。その結果多くの市を同じ業者が落札するので、どこか似た感じになってしまう・・・。
商店街がシャッター通りになったように、温かみのある細部まで気を配る印刷物は減ってしまい、いかにもパソコンで作ったというような機械的なものが増えていくのは時代の流れということで片づけるしかないのでしょうか。
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